関係に悩むこと

 ナンパを始める前は人間関係に悩むことなんてあんまりなかった。家族関係にしても小中高の同級生にしても周りに合わせるばかりだったし、大学になってからは人間関係に悩もうにも人と関わる機会がほとんどなかった。ナンパを始めてから目の前の女性とセックスしたい、付き合いたいと主体的に働きかけるようになって人間関係に今更ながら怒涛の勢いで悩まされるようになった。きっかけは女性との人間関係が最初だったけれど、よくよく考えて見れば男との関係もうまく築けていないのだと気づいた。(思うような)人間関係を築けていなかった。関係性にこだわりすぎているのもあるかもしれないけれども。関係にどう悩んできたのか振り返ってみようと思う。

 去年の三月くらいからだろうか、少しづつナンパが上手くいくようになっていった。何人とセックスしたかは全然数えていないから全くわからないのだけれど、その人の顔だとか、性癖、その人に感じた恐怖だとかを媒介としておぼろげに覚えている。最初は達成感を感じてはいたと思う。その時期は僕はナンパしてセックスした女性とまた会いたいと思うことがほとんどなかった。その時期にセックスした女性は身近にいたら二人で飲みに行くのも嫌だと感じるような人ばかりだったからだ。そういう人にしか相手にされていなかった。

 無理やりテンションを上げてどうでも良いことをひたすら話して、どうでもよい相手の話を聞いてセックスする。これの繰り返しだった。全然満たされなかった。関係を築きたいとすら思わなかった。ナンパがうまくいけば自分の復讐心だとか悩んでいることが解決されて生きていけると思っていたけど、何も解決しないばかりか精神的に落ち込むことが多くなった。セックスも楽しくない。キスをして吐きそうになって口をゆすぎにいったら、洗面台の鏡に映る女の子の睨む顔を見てしまったこともある。あれ、なぜだろう。必死に考えた。相手がよくないからだ。ろくな人に相手にされない。いやいやきっと次こそ。あれ?。同じループの繰り返しだった。

 そこで何のためにナンパをしているのかもう一度考えなおしてみた。当初ナンパを始めたときはコミュニケーションがうまくなりたいだとか自分の復讐心を晴らしたいという気持ちだった。コミュニケーションが上手いこと、そして自分の漠とした復讐を晴らすことをナンパでセックスをたくさんすることに変換して理解していた。だからナンパがうまくなりさえすれば、この悩みは解消されると信じていた。けれど自分にとって無理なコミュニケーションは苦痛でしかないことに気がついたし、たまに打ちひしがれるけれども復讐心はどうでもよくなった。絶望した。目標を失ってどうすればいいかわからなくなってしまった。去年の11月くらいから、ちょうど忙しくなる時期と重なってナンパはしばらくしなかった。その間女性と関わることがなくなって、自分の思っていることを話したいなと思ったけれど相談できる仲の良い人がいないことに気がついた。関係を築けていなかったのは女性だけではなかった。

 今年の2月くらいからまたナンパを再開した。テーマはちゃんと関係を築くこと。ナンパでよく使っていた安い居酒屋じゃなくて、ちゃんとした美味しいお店に連れて行ってみたり、セックスを志向しないようなプロセスを踏んでみたりした。フラレたりフッたり、色んなことがあった。なんとなく関係してる感は感じてきた。今度は関係を深められないことに悩むようになった。そんな話をとあるナンパ師にしてみた。詳細は割愛するけど、彼と彼の友達と一緒にそういうことについて話したりしているうちに自分にとっては唯一の良い関係が築けた。ナンパの話もするけど、お互いナンパ師として接していない時のほうが居心地が良い。彼との関係で指針が見えてきた。今はそんな感じ。

Loser1

ブログを書くのがずいぶん久しぶりになってしまった。 

ちゃんと生きてます笑。

12月は初めて忘年会に呼ばれて凄く楽しかったのだが、その後初めてのクラブに行ってその後初めてのガールズバーで盛大にぼったくられた。

初めてのクラブは衝撃的だった。

薄暗い室内、ギラギラのライトの明滅、耳を塞ぎたくなるような爆音の音楽、何かに囚われている人々。

まるで監獄の中の暴動のようだった。

楽しさどころが、空間にいればいるほど人にも場所にも腹が立ってくる。

カーマポリスがいるのならば取り締まって欲しいくらいだ。

ガールズバーでもクソみたいな女が接客してきて、そんな女たちともろくに話せない自分のコミュ障ぶりが顕になったりした。

 

前置きはこれくらいにしておいて、自分に起こったことを正直に書こうと思う。

これは12月頃の話になる。

彼女は某大学病院の医者の奥さんで、32歳。

旦那とは顔を合わせるのも嫌らしく、身体が弱いのに昼はいろんな男と外出しているような女だ。

そんな人と路上で声を掛けて、ラインのやりとりをするようになった彼女はラインで頻繁に自分の写真を送ってきたり、他の男の影を匂わせてきたりしてくる、相当なかまってちゃんで僕のことを占有しようしてくる。

やりとりを繰り返す中で彼女とカラオケでアポをすることになった。

彼女曰く、自分は好き嫌いがはっきりしている人でタイプな人以外とは絶対に会わないし連絡もしない、ワトソンは◯◯◯に似ててタイプだとかべた褒めされた。

その上、僕のつまらない話とか社会経験のなさについても目をキラキラさせて熱心に聞いてくれて、馬鹿な僕は完璧にハマっていると勘違いしてしまった。彼女は若い頃はクラブで遊びほうけていて男の扱いに長けているので彼女にとっては単なる常套手段だったのだと思う。

ギラつこうと近づくと、タイプだから恥ずかしい照れると言って近づこうとすると離れたり、過去にこんな嫌な経験があったという話をしてそれを僕にさせないようにしてきたり、僕の気が回っていないところをそういうウブなところがいいと言ってくる。

僕は彼女に自分の行動の選択肢が著しく制限されて、数少ない選択肢を提示されて選択を迫られた。外から作用する支配ではなく、自分の内に作用して自らそれを選び取らせるような支配の仕方だった。金縛りにあったみたいに動けなかった。

支配されていると気づいたのは二回目のアポの後にシンジさんやブルーさんに指摘されてからだった。僕は支配されているだとかナメられているだとかそういう感覚に鈍感だ。支配されやすいタイプの人間だ。アドバイスをもらった通りに、性の話題をラインでしたら「舐めるの好き?」と彼女が本心を現してきた。そして、彼女からクリスマスイブにホテルデートをしようと提案してきて、ほくそ笑んだ。僕は凄く怒っていて、これ以上彼女の思い通りになるものかと逆襲の計画を立てていた。彼女が嫌いだと言っていた体位のみで終わらせてやろうと。流れが急に変わったのはクリスマスイブの一日前の23日。「彼女からホテルの予約してる?」 とラインが来た。しまったと思った。ホテルの予約が必要だとはまったく考えていなかった。その旨を伝えると、「他の男と予定を開けて、わざわざ会おうと思ってたのにどうしてくれるんだ。プレゼントぐらいは用意してくれてたんでしょ?」と返信が来た。ふざけるなと一気に頭に血が上って、「このゴミクズ女!」と吐き捨ててブロックして終わった。

 

最近、久しぶりに会った難破師や実家に帰って半年ぶりに会った親からずいぶん変わったなと言われた。トゲトゲしかったのが柔らかくなったと。シンジさんの教えることは女性だけを落とす難破にあらず、社交術なのだなと改めて実感した。初めて講習を受けた去年の7月21日にナンパじゃなくて社交術を教えていると言っていた時はポカンとして聞いていたことが懐かしい。

 

最近の難破はひたすら声を掛けている。やっぱり数をこなすと成長する気がする。この記事は数をこなす前の話です。

Loser2も書く予定。

 

大好きなsigur rosのPVとBeckのLoser

ひろみ(仮名)さん

下の記事よりも前に僕が田舎に帰省した時の話。

だいぶ前に書いた記事にちょっと加筆しました。

メンヘラさんと初めての生理中のセックス - 草食系小男の反撃

 

図書館で勉強しているときに、僕にメールがきた。

ネットナンパで僕が以前にメールした女性だった。

すぐに関西に戻る予定だったので、今日会えないかと打診した。

そしたら意外なことに、応じてくれた。

彼女はボーイスカウトのボランティアに参加しているらしく、何時頃に会えるかわからないということだった。

メールをやりとりしながら、近くの小学校で待ち合わせることになった。

夜いきなり家をでると怪しまれるので、数少ない仲がいいおさななじみの友達と遊んでくるという言い訳をして夜遅くに家を出た。

夏の終わりで、心なしか肌寒かった。

小学校で待っていると、彼女が軽自動車に乗ってやってきた。

暗闇の中だったが、長髪で割りときれいな人だった。

軽く挨拶をかわし、車に乗り込んだ。

気まずい雰囲気の中、お互いに自己紹介をし世間話をした。

自分のこと、子供のこと。

そう、彼女は人妻で二人の子供がいたのだ。

しかも、二人とも中学生の。

彼女は若い頃に遊ばなかったから、今頃になって遊びたいと言っていた。

彼女は経験人数は旦那一人のみで、大学時代に付き合った人と結婚したが旦那にセックスを断られてからセックスレスになったらしい。

そのことを彼女はかなり根に持っている。

お互い核心的な話はしないで、どうでもいい上辺だけの話をひたすら繰り返した。

そうして一時間ぐらいたった。

車を止めて話そうと僕が提案し、田舎の田んぼの脇にある農道に車を止めた。

後部座席に一緒に隣に座って少し話をした。

彼女は僕に食いついているようだったので、彼女の腰に手を回して、僕の方に引き寄せた。

正直、ギラつくタイミングがわからず、めちゃくちゃだったが彼女にキスをすると彼女は静かに声を上げた。

ここで、セックスしようと言ったが、彼女は人が来るかもしれないし、家族にも怪しまれるしもう帰らなければならないと言って拒まれた。

時間は11時を回っていた。

僕はあっさり彼女の要求に応じてしまった。

出会った小学校に戻って、そこで別れた。

 

家に帰りながら、もうメールは帰ってこないだろうと思っていた。

拒まれたのは嫌われてしまったからだと思ったからだ。

次の日の昼ごろに突如彼女からメールが来た。

また会いたいと。

「僕が何をしますか?」と返信をすると

彼女から「先日は我慢させてしまったので、大人の行くところに行きますか?」と返信がすぐに帰ってきた。

当初は昼から会う予定だったのだが、彼女は午前中の用事をキャンセルして午前から会うことになった。

僕の考えとはうってかわって彼女はやる気まんまんだった。

とある駅で待ち合わせ、ホテルに向かった。

ホテルに入ってシャワーを浴び、二人でベッドに寝転んだ。

彼女は部屋を暗くし、一昔まえの音楽をかけた。

彼女は相当欲求不満で家族が寝静まった後不倫のAVを見て、道具を使って毎日自慰行為をするらしい。

そんな話をした後、彼女とセックスをした。

彼女は乳首を強くつねられるのが好きで、つねるとじわ~っと下半身が濡れた。

彼女は正常位で一回、バックで二回いった。

初めて潮も吹いたらしく、なぜかよくわからないが彼女はすぐにトイレに駆け込んだ。

下の記事でもそうだったのだが、また僕はセックスが楽しいと思うことが出来なかった。

マリエ(仮名)さん - 草食系小男の反撃

性欲がないわけではない。

物理的な距離はこのうえなく近づいているのに、何か距離があるような感覚がするのだ。

彼女は精神的には僕に入りこんでいたと思っているようだったけど、僕は入り込まれたように演技をしていた。

書いている現在でもその不思議な距離は消えていない。

結局僕は射精しないまま、二人でベッドに寝転んでキスをしたり、体をからませ合ったりした。

したいと思ったのではなくしなければならないといったような半ば義務感を感じて。

彼女はとても喜んでいたし、なかなかやめようにもやめられなかったのだ。

おそらくその状態で一時間半ぐらい過ごしたと思う。

彼女は僕のことを可愛いと褒めてくれた。

僕からしたら似ても似つかない芸能人に似ていると。

そして気に入ってくれたようだった。

こんなにつまらない演技をしている僕をだ。

普通はナンパ師、もとより男というのはセックスをしたら満足感に浸るのかもしれないが、僕の場合はひどく罪悪感と虚無感に襲われる。

ナンパなんて二度するかぐらいに。

彼女に最寄りの駅まで送ってもらいながら、少し話をした。

またマリエ(仮名)さんの記事の時の朝のような感覚だった。

セックスを通じて親密になるどころが距離が離れているような。

再度もう二度と合わないだろうと思いつつ、電車に乗って帰宅した。

しかし不思議なことに彼女の方から今でもたまにメールが来る。

 

そのあと三回目の講習を受けることになるのだが、ナンパをしていて楽しいですかと聞かれてうまく答えられない自分がいた。

でも最近は少し楽しいかな。

 

脳内がゾクゾクするような曲です。

メンヘラさんと初めての生理中のセックス

このメンヘラさんとの出会いは僕にとってとてもトラウマティックな出来事だった。この出来事の後しばらくは思い出したくもなかったが彼女を起点に色々考えてみると、たくさん考えさせられることも多かった。短い時間だったが、彼女と会ってよかったと今では思っている。

 

カラオケに行こうと誘って彼女と待ち合わせた。特徴をざっくり言うと、髪型はパフュームのかしゆかっぽくて、黒いスカートに濃いブルーのニットを着ていて、割りと地味な女性だった。でも、僕はそんな地味な人がタイプだ。

うだるような暑さの中、歩きながら、話していると彼女はいきなり滝を見に行きませんか?と僕に尋ねてきた。正直相当面食らった。

彼女は貿易関係の仕事の事務をやっていて28歳。滝の言動も含めて、彼女を観察すると化粧をしていなかったり(遠目で見ると綺麗に見えたが)、話している時もどこに向かって話しているのかわからないような感じで、正直この人はやばいなと一瞬脳裏をよぎった。

僕がそもそもカラオケに行こうと誘ったのは、いろんな店でのアポの流れを試してみるつもりだった。

試してみるというのは、もちろんナンパをしている以上はセックスをするつもりだったが、カラオケに行くのも人生で四回目ぐらいでまったく勝手がわからない状態だったからだ。

滝は厳しいので断って、街を一望できる展望台に行くことになった。

凄く自然が好きで山に行ったり、海に行ったりするのが好きらしい。

僕は田舎出身なので、僕の田舎での体験の話を彼女は楽しそうに聞いていた。

展望台に着くと、彼女はどんな街かというのを事細かに教えてくれた。

その時点で、さっき脳裏をよぎったことは杞憂にすぎないと思うようになっていた。

展望台でひとしきり街の紹介が終わった後、僕から暑いし飲み物も色々飲めるから改めてカラオケに行こうと誘った。

彼女はそれに同意してくれて、カラオケに行くことになった。

 

手続きをしながら、内心ではカラオケのシステムがわからなくて、ドキドキしていた。

普通の人にしたら全然たいしたことないかもしれないけど、それでもなんとか問題もなく部屋に向かうことができた。

部屋に入って横に座ってすぐに、とてつもない違和感が僕を襲った。

僕にしては珍しく、最初から隣に座ることができたのだが彼女は伏し目がちで身体を正面から僕と反対方向に30度くらい横に向けて座った。

隣に座ると、彼女はなぜが正面を向かずに、僕がいる方とは違う方に体を向けた。

彼女はしきりに恥ずかしがった。

いたずらで、彼女が向いている方向に僕が移動して彼女の顔を見たら、彼女は目線を下にして、僕と逆の方に30度身体を向けた。

こんな反応だったけど、にこやかになっていたので彼女は嫌がっていないということは直感的にわかった。

彼女はカラオケに来たのに歌わないのかと不思議がったが、ちょっと休むために入ったからと必死に説明した。

しばらくお互いのことを話して、セオリーどおりに、下ネタの話をした。彼女は初めて彼氏が出来てセックスをしようとしたものの、なかなか出来なくて挿入に至るまで一年半かかったらしい。

それから四人の人とセックスをしたようだが、どれも短期的な付き合いで終わってしまったようだった。

意外なことに彼女とは下ネタの話で盛り上がることが出来たのだが、違う方向を向いて座るのでギラつくどころではなかった。

二時間ほどたって、カラオケを出た。

そして、食事に行こうかどこにいこうか右往左往している時に僕は唐突にホテルに行かないか打診してみた。

そしたら、驚いたことに彼女はあっさりOKしてくれて、安いラブホテルに入った。

 

ホテルに入って二人でベッドに座ってコンビニで買ったおにぎりを食べた。

食べ終わって少し愛撫をしてからシャワーを別々に浴びて、セックスをした。

彼女はすぐに「挿入する?」と僕に聞いてきた。

「早くない?」と聞くと今までの人はすぐ挿入したからと挿入を迫った。

彼女は男の快楽のみを追求した一方的なセックスしか経験したことがないのだろう。

彼女はセックスは気持ちいし好きらしいが、こういうことをして欲しい、こういうのがしたいというのがまったくなく、愛撫をしたり挿入をしている最中でもあんまり反応がない。

これはマグロというらしい。

相手にしたら本当に失礼な話なのだが、正直に言うと僕がセックスしているのは人だとは思えなかった。

ただ暗闇の中柔らかくて生温かい湿潤な穴に性器を入れてただ腰を振っているという不気味な感覚だった。

視覚では人と認識しているようだけれども、感覚的な次元では人ではないかのような奇妙な感覚だ。

まさに恐怖だった。

体位を変える際に気づいたのだが彼女は生理だった。

生理だなんて一言も聞いていない。

股間のまわりが血まみれになってさーっと血の気が引いてセックスなどどうでも良くなっていた。

人間ではないかのような恐怖と血に対する恐怖の二重の恐怖で早く終わって欲しいその一心だった。

終わってから、同じ電車に揺られながら気まずい雰囲気のなか帰った。

 

彼女を関わっていく中で、主体性のない人の独特の、ぬるっとした気味の悪い感覚。

彼女に感じたような気味の悪さをきっと僕に接した人に味あわせているのではないかとふと思った。

僕は彼女と同じように受動的な人間だからだ。

最近あった講習でもそう感じさせることがあった。

コーディネートの時も、試着をしながら、見ていたのは鏡にうつる僕自身のようで、おそらく無意識的に周りの人がどう思うのかを伺っていた。

実際に、周りではなく君がいいのを選びなさいと言われた。

ファッションには疎いので、店員さんが選んだおしゃれとされている服を来た、いつもと違う様子の自分を見て、心が無重力空間に漂ってふわふわしていて、似合っているかなどまったくわからなかった。

周りを気にするようになったのは僕の小学校の時の体験に由来する。

小学校の時に絶対的なリーダーがいて、そいつの機嫌を逐一伺いながら行動するという六年間を過ごした。

そこで最優先すべきはそのリーダー格の機嫌であり、僕のことなど二の次三の次だった。

そこから周りに対して、勝手に緊張するシステムを自らの中に作ってしまった。

それに未だに縛られている。 

 

シンジさん、ブルー(仮名)さん、レッド(仮名)さんにこれまでナンパでセックスをした話をすると、新しいとか主導権を全て相手に渡している、即られ系ナンパ師と表現された。 

この記事でも自分からホテルに行きたいと誘うのではなく、主導権を握られ誘われてしまった。

マリエ(仮名)さん - 草食系小男の反撃

記事に書いていないだけで、思い当たることが他にもある。

これは受動的な自分を如実に表していると感じた。

これまで社会経験が少ないのも自分が受動的であるがゆえにそうなったことである。

だからこれからは自分から主体的に切り開いていく必要がある。 

同席していたナンパ師の方々から「これからどういうナンパをしたいのか」聞かれた。

その時は正直にいうと、なんとなく「主導権をしっかり握っていわゆる普通のナンパ師のようになりたい」と答えたが、今まとめていて今までの自分から脱却する意味でもそうならなければならないと感じている。

そもそもナンパをしようと思ったのは、駆り立てられる恨みの連鎖の解消とナンパを通していろいろなことを経験して、今ままで自分の狭い安全圏に閉じこもっていた状態から抜けだしたいからである。

ナンパじゃなくても経験は詰めるでしょとおっしゃる方もいるかもしれない。 

その疑問は自分も4月の愛キャラのイベントでナンパをしたいと思った時から考え続けてきたことでもある。

しかしその疑問に対してある程度自分の中で答えは出している。

ニコ生の愛キャラのイベントでシンジさんが、「普通人は、仕事の悩みは仕事で、家族の悩みは家族で解決しようとする。しかし、恋愛はそれらにも通底するところがある。恋愛を経ることで他の関係も改善できるかもしれない。なぜなら恋愛はほかにはないぐらい人間に肉薄できるものであるからである。」といったようなことをおっしゃっていた。 

そのイベントでは高石さんに「そういうケースもあるって感じでしょ?」とさらっと流されてしまっていたが、僕には凄く重要に感じた。

肉体関係も含めて他人とここまで深い関係になれるのは恋愛しか無いし、コミュニケーションに活かせることも多い。仕事の悩みも家族の悩みも、対人間に対する悩みなので、他者に肉薄するという経験がそれらにも役に立つと自分なりに解釈した。

僕のどこか他人に対する恐れがあるのは他者に肉薄した経験がないからかもしれない。

蛇足だが、この考え方はアドラー心理学の人間が抱える悩みは対人関係の問題であるとする考えと似ているような気がした。

上記のシンジさんの発言を見たい方は以下のリンクからどうぞ。

後半部分です。

「愛のキャラバン」@ニコニコ超会議 2

下記の本がアドラー心理学について書いてあって、ベストセラーになった嫌われる勇気という本です。

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

多くのナンパ師のブログはプロセス(嘘か本当かもわからない)が中心だけど、僕はその出会い、セックスを通じて何を考えたかを知りたい。

それにプロセスはいくらでも盛れるけど、考えは考えたことしか書けない。

特に何も考えないのであれば、そこに何の意味があるのかわからない。

ナンパをする必要性がないのではないかとすら思う。

もちろん、毎回毎回考えが浮かんで来るわけではなくて、潜在的に蓄積してあるとき堰を切ったようにどどっと浮かんでくることも多いと思うけれど。

ブルーさんとレッドさんというのは彼らを色に例えた時に思い浮かんだ色から勝手に仮名を付けさせていただきました。

ちょっと三回目の講習の話を書いてしまったが、その時のこと、他にナンパしてセックスした話、新しい人とのつながりなどをこれからゆっくり書いていこうと思う。

マリエ(仮名)さん

遅くなってしまいましたが、下記リンクのアポの憂鬱の続きの記事です。

8月の中頃の話です。

書きかけの記事を加筆しました。

これからたくさん記事を書きます。

何個か途中まで書き上がっているので。

アポの憂鬱

 

アポの後すぐに、ブログに書こうと思っていたのだがいつも以上に散文になってしまったので書くのをやめていた。

しかし、モリマンディレイさんのツイートを見てこのツイートの視点から書こうと考えて書くに至った。

AFCは楽をしたがる。 AFCは、ありのままを受け入れてもらおうとする。 AFCは女にセックスをお願いする。 PUAはあらゆる努力を惜しまない。 PUAは一回きりと割り切り自分を盛る PUAは女がセックスしたくなるように誘導する。 結果、PUAは結果が出る

— モリマンディ (@morimandy) 2014, 8月 16

僕はこのアポではこのツイートのAFCそのものだった。

楽をしたがる、ありのままを受け入れてもらおうとするという箇所がグサリと突き刺さる。

 

前の記事でも書いたが、僕は私生活でもほとんど女性と飲みに行ったことはないしどうすればいいのかまったくわからない状態だった。

なのでくろねこさんのブログを参照して大体の流れを頭に入れてアポに望んだ。

ナンパマニュアル5

 

7時に待ち合わせをした。

相手はまだ到着していなかった。

お互いはっきり顔を覚えていなかったので、探すのに一苦労したがやっと再開できた。彼女は僕と同い年で、淡い色の服装をしている割と清楚な感じの女性だ。

 

一軒目 

彼女に連れられながら、ちょっと薄暗いあまり人がいない個人経営の居酒屋に入る。

黒猫さんのマニュアルでは隣に座るのがいいということだったが、対面に座ってしまった。

僕達が入った時も大人のグループが一組いたのみだった。

注文もグダグダで、主導権を発揮できない。彼女に半分は選んでもらって残り半分は自分が選んだ。そこで、お互い探り探りの状態で会話がはじまった。

正直、全然つまらない。ここでは、仕事の話、大学院の話が中心だった。

盛り上がっているわけではなかったのだが、二軒目に行くか誘ったら快く応じてくれた。

そして支払いは割り勘で済ませ店を出た。

 

二軒目

彼女が仕事で利用したことがあるお店でこじんまりとしているが、女性客で賑わっているワインバーにまたまた先導されてついていってしまった。

またもや隣に座れない。

しかしそこでは最初から下ネタで盛り上がる。

今までの経験や、性に対する価値観などをひとしきり話した。

お互いを隔てていた壁がいつの間にやら崩れていた。

マリエの方から話足りないということになって3軒目に行く。

歩きながら、女性に対する気づかいについてご享受して頂いた。

 

三軒目

適当に歩いていて見つけた安い居酒屋に入る。

そこで、ビールを飲みながらまた下ネタの話をする。

彼女はここから割りと近いところに住んでいて、一回ナンパについていったことがあるらしい。

やっていないと言っていたけど、そうは思えない口ぶりだった。

いつの間にか十二時を回ってしまっていて、逆に僕の終電がなくなって、帰れなくなってしまう。

それを思わず口走ってしまった。

そしたら彼女がいきなり熱燗を頼んだ。

唐突に男気を見せたらキスしてもいいよと言われる。

何の躊躇もなく熱燗に半分くらい残っていたお酒を飲んでキスする。

柔らかい。

そしてもう一回飲んだらキスしもいいよと言われ、再びキスする。

相手の手を引き寄せてやっと隣に座ってもらう。

そして、ディープキスをした。

ちょっと甘い味がした。

もう一本熱燗を彼女が注文して、熱燗を一本飲みきったらなんでも好きなことをしていいよとまっすぐ僕の目を見て言われ、またまた躊躇なく飲む。

支払を済ませて手をつなぎながら夜の街を歩きながら、ラブホを探す。

僕はいつもこういう光景を見る側で、見るたびに恨みがわきあがってくるので自分が逆の立場でいることがとても不思議だった。

お互いファッションに興味が無いとか、あんまり社会経験がないとか正直にすべてを話した。

二軒ほどラブホに入るも、満室で入れない。

 

ホテル

やっとのことでホテルを見つける。

13000円の部屋しかなかった。

ラブホの部屋に入るとすぐにセックスをした。

しかし挿入しようとするもお酒を飲み過ぎているせいか全然勃たない。

結局いくことができず、寝ることになった。

僕はまったく眠れなかった。七時頃に彼女を起こして、少し話す。

二日酔いで辛そうな表情だった。

彼女は凄く冷たかった。

昨日はお酒が入っていたとはいえ、女性に自分のありのままをすべて伝えたのは初めてで、すごく打ち解けていたと思っていたのに悲しかったし驚いた。

ホテルを出てから彼女は仕事があるとのことなのですぐに別れた。

あまりにもあっさりしすぎてすごくショックだった。

彼女の性器の残り香が鼻腔の奥からにおってくるし、お酒のせいでだるいという最悪な状態でバスと電車を乗り継いで帰宅した。ショックだったので忘れたかったのと気分が悪くてすぐに眠りについた。

 

このあとしばらくこういう経験をナンパを通して積むことに意味があるのかを考える日々が続いた。

ますますショックを自分自身が受けるだけなのではないかと。

これまでの自分から脱却する手段としてナンパが適切なのだろうか。当時はナンパをやめる消極的な理由ばかりが浮かんできていた。

しかし、他の方法がまったく思い浮かばなかった。

僕は夏休みだが勉強がすごく忙しかった。しかし突発的にふつふつと恨みが沸き上がってきてナンパに駆り立てられる。

時間管理がうまくできないし勉強に集中できなくなってものすごくストレスを抱えていた。

ナンパで恨みによって駆り立てられる状況からまず、立ち直らないと勉強もなにもかもうまくいかないと思った。

そこでまたナンパを続けようと思った。

これが僕の初めての準即でした。

 

 気分が落ち込んで辛い時はいつもレディオヘッド

Let Down

Let Down

 

アポの憂鬱

このように公家さんや流星さんにリツイートしていただいたおかげで、たくさんの人に見ていただいた。

もうみなさんご存知の通り、Kさんは公家シンジさんです。

正直、自分過去を知られるというのは、とても恥ずかしい。

一方で快楽を感じている自分が凄く不思議だ。

露出狂の人なんかが、街で裸体を人前にさらして羞恥心と快楽を感じる感覚はこういうことなのかとか意味不明なことを考えてしまった。

 

先日ナンパに行ってきた。

最初はナンパするのにいいところはないかと適当に散策していた。二三人に声をかけて、割りと反応が良くて勢いがついた。

何か違和感を感じる人だなと思って、OL風の人に声掛け。話しかけた瞬間相手の顔がパッと明るくなるのを感じた。

これはイケるかもしれない。

道聞きから入った。

販売業を掛け持ちでやっていて、お盆休みもなく仕事づけらしい。

ブラック企業じゃないですか!と突っ込んで、ブラック企業の話題にそらしたら、相手が自分の会社のひどいところを僕に前のめりに話してきた。ここでネグを使うべきだと瞬時に思った。

彼女の話に対して、「そうなんですか」と「ふーん」と返事をする。

そしたら、彼女は自分の会社の悲惨さを僕にも理解して欲しいと思って話に熱がこもってくる。

しかしひとしきり話が終わるとだんだん話がトーンダウンしてきた。

でもなんとか番ゲすることができた。

死番になるかと思ったが、返事が帰ってきてひと安心。

 

僕と同じでネグがわからない人は高石さんのブログのこの記事がとても参考になります。

『THE GAME 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル』/4 ネグを使って相手の心の中にえぐり込め!

 

道聞きだとガンシカされないので、それに甘んじている自分がいる。

そこで、道聞き以外の声掛けも試してみるが、意外とガンシカされなかった。

声を掛けていく中で凄く美人な人と交差点ですれ違った。

僕はすぐさま反転して彼女を追いかけた。

この人に声をかけなければ、今までの自分から変われないと自分を鼓舞し、声を掛ける。

しかし、道聞きから入ってしまう。

さっきの人と同じように声をかけた瞬間にパッと顔が明るくなる印象を受ける。

これがささっているということなのだろうか。

道を聞きながら、同じ世代ということがわかって相手のテンションが一方的に上がって話が弾んだ。

高知県出身で、短大を卒業し保育士をやっていたが辞めて転職してこっちに来たらしい。

今はサービス業をやっていると言っていた。

彼女との話はとてもスムーズに進んで、ネグを使わなくても自分から話をしてくれたのでやりやすかった。

いつもの何を話せばいいのかわからないと頭の中で考えることなく、言葉が頭の中からスラスラと出てきた。

なんのコンテクストも共有していない人に対してこんな感覚になったのは初めてだった。

そして難なく番ゲ成功。

 

次のターゲットを探しながら、さっきの人にラインでお礼とアポの打診をする。

時間が経つとアポが取りにくくなるので、すぐに打診した。

そしたらあっさりとアポがとれた。

16日に遊ぶことになった。ナンパの講習で初めて番ゲをしたとき以来の嬉しさだった。

嬉しくて、ハイテンションでさっきすごくいいことあったんですよと意味不明な声掛けをしたが、ガンシカ。

そして正気に戻る。

その後はグダグダになりながらも一人から番ゲ。

正直、印象が薄すぎて覚えていない。

 

僕は二年ほどほとんど会話しない時期があった。

それから、人と話すときに壁のようなものを感じるようになった。環境がガラリと変わっても一向に変化がなく困っていた。

そのような壁は他者が作り出しているのではなく、自分が作り出しているのではないかと最近考えるようになった。

彼女と話している間はそのような壁はまったく感じなかった。なぜなのかはわからない。

ナンパにかぎらず私生活に良い影響をもたらしていると前回の記事で書いたが、まさにこのことだ。何か糸口が見えたような気がする。

 

今日は大きな進歩だった。

講習で言われた通り、服装を変えたからかもしれない。

でも一番最初に番ゲした人からは高校生だと思ったと言われたので、僕はもっと大人の色気を身につける必要がある。

途中で話題が途切れてグダグダになることが多いので、友達と話すときもお互い話題が尽きてきたら、もっと会話が続けられるように日頃から訓練する必要がある。

あとは相手のペースになることが多いので、主導権が大きな課題。

そろそろ他の人のナンパを見て学習する必要がある。誰か見せてくださるかたが、いらっしゃいましたら僕のツイッターにリプライやDMをください。

僕から送るかもしれません。

迷惑でしたらすいません。

 

後日、二人目に番ゲした人から14日の夜に変更して欲しいとの連絡があった。

その連絡があってから凄く憂鬱な気分だ。

女の子と二人で飲みに行ったことなんてない。

何を話せばいいかも分からない。

居酒屋も10回ほどしか行ったことがない。

声掛けのフェーズしか知らない。こんな風にネガティブなこと、できない言い訳探しで頭のなかがグルグルでめちゃめちゃだ。これでは何も変わらない。

相手をよく観察して、浮かび上がってくることを話す。

そこでふと現在お世話になっている先生から言われたことを思い出した。

研究において問題意識というのは見つけるものではなくて、自然に浮かび上がってくるものである。

そのためには、たくさんの論文を読んで勉強しなければならない。

すぐに結果を求めようとするな。

最初の頃はコップに水を一滴一滴たらしていくようなもので、結果はでない。

しかしコップが水でいっぱいになるくらい努力したら、一滴注いだら一滴分コップから溢れてくる。つまり結果として現れるようになると。

人生経験や社会経験が不足している僕は、コップに水はほとんど入っていない。

だから話すことが浮かんでこないのだ。新たな一滴をたらすものだと思って、セックスはできなくても楽しんでやってみる。

終わったら結果を報告しますね。

 

最後に僕がナンパする前に自分を鼓舞するために聞く曲を紹介します。

ナンパ講習2 だから僕のネグはズレている

5月の末ごろ阪急梅田の32番街に行って、Kさんと待ち合わせした。

電車の都合でKさんは少し遅れた。

とりあえず二三人に声掛けをしていると、黄色いシャツを着てリュックをしょってKさんは現れた。元気?と言われて元気ですと答えたが、3秒くらいかかってるし反応遅すぎるとKさんに笑われた。

髪切って良くなったと髪型のこともつっこまれる。

嬉しい。

とりあえず、二三人に声掛けしてみてって言われて、声を掛ける。次にKさんの指名で声を掛ける。

石川県の金沢から旅行に来ている学生にトイレの場所を教えたり、意外と話を続けることができた。

あとは君は熟女に受けが良さそうだからと熟女を指名されるが、圧倒的な無視を受ける。

しかし、声掛けうまくなったと褒められる。嬉しい。

 
そして定食屋に入ってご飯を食べた。
Kさんはねぎとろ丼を注文して、僕はバランス定食を注文した。すかさずバランスとるんやと突っ込まれる。
そこで色々話をしていく中で君は肩に力が入っていると言われた。
色んな所に力が入っているということは何かから守ろうとしているという話をしていただいた。そもそも肩に力が入っているなんて考えたこともなかったし、目からうろこだった。
 
話しづらい店だったので、スタバに移動することになった。
スタバに入る前に自分の恨みについて話すもネグされる(その時はネグを知らなかったが)。
恥ずかしい話なのだが、スタバに行くのは初めてだった。
Kさんはなんとかモカを推してきたが、僕は抹茶味が大好きなので抹茶フラペチーノを頼んだ。
 
そこでKさんと座学。
女子大生やOLが真後ろに座っている中でナンパとかセックスという単語を堂々と発していて少しドキドキしていた。
詳細はKさんの講習を受けてください。
Kさんがいろいろ話して僕が質問してという感じで進行した。
ノートにナンパの流れを説明してくださった。
ネグというコミュニケーションがあるのを初めて知った。
さらに、ナンパがこんなに体系化されていることにびっくりした。
いろんなナンパ師の方と話していく中でこういう形になったそうだ。
しつこく質問してしまったので申し訳なかった。
だんだんナンパしたくなってきたやろと言われて、確かにナンパをしたくてしょうがなかった。
これはいつもの恨みから亡霊のようにナンパに行こうという感じではなく、新しい道具を買ってすぐに使ってみたいというような感覚からのモチベーションだった。
スタバは注文がややこしいらしいから、ずっと行く気にならなかったど杞憂に過ぎなかった。
僕の世間知らず加減は相当なものだということが読者の方々にもわかっていただけると思う。
 
スタバを出た後は近くのビルの建物に映った自分の姿を客観的に見る。
そして、ファッションチェック。
襟をたてるのかボタンを開けるのかどっちがいいと思うかを質問される。襟を立てるファションがあるなんて知らないので恥ずかしくて、襟を立てるのを頑なに拒んだ。
Kさんはどっちでも好きな方でいいよとおっしゃっていたが。
絶対襟を立てたほうがいいけどな。という顔をしていた。(どんな顔やねん)
いや雰囲気で語っていたような気がした。
 
次に隣にいるとしたらどんな女性があうのかを考えた。
隣にいそうな人に声をかけるのが目安になるとおっしゃっていた。
そこからモテ服について話に展開した。
僕はファッションのことはまったくわからない。
なおさらモテ服なんてわからないのでどうすればいいかと聞いたところ、店でコーディネートしてもらうとか好きな芸能人の服装を真似ればいいと言われる。
少し移動しながら、理想の髪型について質問すると、長くなくて清潔感があるのがいいとおっしゃった。
Kさんは長いじゃないですかと突っ込むと、これは女の子の受けは悪くなるけど、講習とかを受ける君らにはすごいカリスマみたいに見えるやろと言われる。
それを講習生の僕に言ってしまったらカリスマ性が半減してしまうのではないかと一瞬頭をよぎった。
 
そしてしばらく、道行くカップルをしばらく観察してこれはファッションの相性が成立するかをチェックする。
たしかに、成立しているカップルが多い。
そしてまたKさんの指名で声をかける。ここでのテーマは外しの練習。外しというのは会話をそらすということだ。
座学で、話の中であの流れからずれてきたら話を元の流れに戻すということを教わったばかりだった。
座学の中で「ていうか」という言葉を強めに言うのが有効だと教わった。
それを意識しつつ声をかけながら、持ってるタピオカが入った飲み物に話題をそらしたり、髪型に突っ込んだりしたが、うまくできなかった。よくよく考えてみると、正確には外しが難しくてできなかったわけではなくしっくりこなかったという表現の方が正しいかもしれない。
今まで戦略的に話しを自分の流れに持っていくように話題を変えたことがなかったからしっくりこなかったのだと思う。
 
グランフロントの方に移動する。
数人に声掛けをしてKさんのもとにもどって報告。
道聞きから、店が閉まっているのではないかという話の流れの中で、自分から時間を聞いておいてふーんという意味不明なネグをしたという話をしたら爆笑される。
あと道を適当に教えられた時に道がわからないで困っている人にうそをつくなんてひどいですねっと言ってしまう。
それはネグじゃなくてディスやんとKさんにまたもや爆笑される。
弁明させていただくと、無理してネグを使ってみようとして混乱していた。
次にボルダリング帰りの社会人三年目の英語の塾の先生に声をかける。
自分から勝手に学生っぽいって言われると抜かしやがったので、同じ学生だと思いましたと突っ込んだり、英検の話、大学院の話、中学生とか小学生の性の目覚めの話をした。
しかし、改札口で連絡先を聞くも彼氏がいると言われ連絡先を交換できなかった。すごくおしかった。
 
いつの間にかKさんとはぐれてしまう。
来た道を戻りながら、「黄色いシャツの人をみかけませんでしたか?すごくおっちょこちょいで勝手にいなくなるんで困るんですよね」とはぐれたことを口実にナンパをした。
僕はグーグルマップを使っても道に迷ってしまうほどの方向音痴なのだが、自分が迷った話をKさんが迷ったことにして会話をすすめた(Kさんすいません)番ゲなどはできなかったが相手も笑ってくれた。
 
Kさんに電話して合流。
そしてKさんのナンパをみせてもらう。
一人目はそんなに話せず終了。
絶対無理だと思って指名した二人目の女性を速攻で連れ出し。
後ろをついていったのだが、道中で泥酔したおっさんに絡まれて見失ってしまう。
バーに行くっていうフレーズを言っていたのを思い出したのでグランフロントの地図をみてバーがある六階にいると推測して追いかける。
ついに発見する。
あとで聞いたらバーが閉まっていてお互いテンションが下がってしまったらしい。
Kさんの声掛けを見ていて気づいたのはKさんは必ず女性よりも先を歩いて主導権を握ろうとしているということ、何を話しているのかはわからないがすぐに女性を笑顔にすることだった。
さすがカリスマ!!! 
 
はぐれて待ち合わせした場所で、今度は複数で指導したほうが他人の声掛けを見れるから成長できること、バーでやってみるかという話になった。
そして阪急の駅に向かいながら、イケメン木偶の坊さんみたいに僕にもアダ名をつけてくださいとお願いする。
有吉か!と突っ込まれたが返す言葉がわからなくてスルーしてしまう。
そして遅れてきた思春期というアダ名を頂戴する。
最後に肩の体操とスワイショウをやって切符売り場でお礼をいって解散。
 
社会学者の古市憲寿は「だから日本はズレている」という本で日本の様々なズレを考察したが、ショボくれナンパ師の僕は「だから僕のネグはズレている」という記事を書いてネグとディスの峻別について考察する必要がある。
前回もそうだったのだが、Kさんの講習は僕が普段全く意識していなかったことに気づかせてくれる。
僕の場合ナンパだけではなく、普段の私生活にも変化が起きていて、受講して本当に良かったと思っている。
たぶんクロック数が僕は低すぎるのでそれを上げる一助になっている。時間のある大学生の時にもっと早く受ければよかった。